田村耕太郎氏の「頭に来てもアホとは戦うな!」現代で学ぶべき処世術。





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2015 11 18 21 54 14

これほどの良著は一年に一冊あればいいほうでしょう。僕の中では名著だと言える一冊です。

田村耕太郎さんめっちゃ頭いいな。いやこれはIQ的なという単純な頭の良さではなく、人としての頭の良さです。ちょっと抽象的な表現になってしまいましたが、それは本書を読んでもらうとわかるかと思います。

本書の語っていることは一つです。「アホに時間を取られるな」これに尽きます。


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頭にきてもアホとは戦うな!

題名も見事なほど簡潔明瞭。

私がこの本で送りたいメッセージは経営戦略に似ている。「限られた資源を無駄遣いするな」ということだ。

時間もエネルギーもタイミングも、たった一度の人生を思い切り謳歌するための、限られた財産である。それを「アホと戦う」というマイナスにしかならない使い方で浪費するなと言いたいのだ。

冒頭はこの一節から始まりますが、そして次に続きます。

(前略)

そして、その限られた時間とエネルギーを一度しかない大切な人生を輝かせることにつかってほしいのだ。

この世にはどれだけのアホがいるだろうか?もうそれは星の数ほどいるでしょう。

そして大抵の人間はそのアホと戦うかもしくは意識して多大な時間と労力の浪費を行っている。そんな無駄な時間はやめなさい。というのが本書の意図です。

自分をコントロールし、人はコントロールできないと知れ。

以前僕もコントロールできない他人について記事を書きましたが、この辺って理解しているようで理解していない人が多いです。

この世の中、自分がコントロールできることは意外に少ない。私のモットーでもあるが、”自分がコントロールできることだけに時間もエネルギーも集中するべき”だ。他人の気持ちはコントロールできない。どれだけ説得しても、どんなにわかったと口に出されても、わかったような顔をされても、まぁ「万が一」でも0.01パーセントでもわかってくれたらもうけものくらいに思っておくのがいいと思う。つまり、「万が9999」は憎まれて倍返しされる可能性が高いので、おせっかいほど危険なものはない。

理解しているような口ぶりをする人は多い。「人それぞれだからしょうがないね。」などと達観したような言葉を吐く人ほど他人の言動に納得していないことが多い。気づくべきは他人の言動の良し悪しではなく、他人は自分の思い通りには動いくれないということだけなんですよね。

これを芯から理解すれば、すごく楽になるし自分のための時間を使えるようになる。

タイムコストを考える。

アホな人と戦ってしまう人は、その戦った時間を意識して感じ見るのがいいと思います。田村氏は本書でこう語っています。

一時間あったら何が生み出せるかをかんがえるのだ。対人関係で思い悩んだり、苛立ったりする時間があれば、その時間で英語やビジネススキルを勉強したり、友人や家族と楽しく過ごしたり、英気を養うためにリラックスして趣味にいそしんだりしたほうがずっと生産的だ。

タイムコストってコストのなかで一番大事な部分です。機会費用なんて言葉もありますが、自分ができる1時間は一個のことしかできないんですよね。(もちろん本を読みながら音楽を聴くことはできますが、そういうことではありあません。)その一時間を何に費やすかは非常に大事なことです。

人に対して苛立ちを覚えるというのはその人に自分の時間をあげているようなもんなんですよね。

いや、これめちゃくちゃ勿体無いことですよ!

だって自分の好きでもない(大抵は嫌い)人に自分の貴重な何分かを時には一日を無償でプレゼントしているわけですから。

これ時給に換算してみるといかに無駄かがわかりますよ。

自分がどれだけ無駄な時間をお金払ってまでやっているのかを僕もはたと気づきました。

すぐにリアクションするのは愚の骨頂

「何でこの人、こんなこと言うのだろう?」「多分理由はこれか?」

現実社会ではすぐにリアクションを起こしてしまいがちな時に戦いは始まってしまい、相手にこちらの嫌いオーラも伝わり、引き返せないところまで行ってしまう。

なかなか難しいかもしれないが、できたら笑顔で「なるほど」くらいの言葉を発して、自分を冷静にして、相手の言葉を受けとめよう。どうしても我慢できそうになかったら、さわやかで自然な笑顔を残して、「トイレ行ってきます」「ちょっと一服してきます」と礼儀正しくもっともらしく伝えて、その場を離れよう。

これ、非常に重要な能力だと思います。思わず相手の言葉に反応してしまう人いますよね。僕もそうなんですが、相手の言動にいちいち反応しちゃうんですよ。でも違うんですよね。

やるべきはまず飲み込むこと、そして咀嚼して考える。

特にこのできたら笑顔で「なるほど」と言える余裕は必要です。そのあとのその場を立ち去るってのは特に有用で、一度席を離れると高確率で客観的にみれます。

一歩下がってみるというのは冷静に相手分析ことにおいて重要ですから。

そして考えた上での反応をするべきです。できる人は考えた上であえて反応をしないという行動をとれる人もいます。損得や生産性、意義を全て考慮して自分としての反応を返すべきです。

何気ないことですけどこれすごい技ですよ。

月見的(@tuki_mizu)見解

さらっといいところを書き出しましたが、一つ一つの考えが深い。それでいて単純なんですよね。でもこの単純さにみんな気づいていないですよ。この本読んでると自分がいかに生産性に欠けていたのかがわかりますよ。

いやー、ほんとアホっていろんなところに跋扈しているわけですが、そんなアホな人たちどう付き合っていくか、どう対処していくのかという処世術は必要です。

田村耕太郎氏の経験から語られる処世術がぎゅっと詰まった一冊。これ1000円ちょっとで買えるってすごいなー。本って偉大です。

人間関係にイライラするときに開いてみてください。必ずためになると思います。

それでは、月見水太郎(@tuki_mizu)でした。

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