ELLEGARDEN伝説の一夜。DVD販売なしの貴重な復活LIVEをレポートします!





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伝説の日に立ち会えた喜びと、残しておかなければならない思いをここに。

急遽活動休止を公表して10年。

7.8年も経てば風化してしまうこともある音楽も、「ELLEGARDEN」の音は音源で聞いてもなお褪せることはなかった。

しかし、生で「ELLEGARDEN」の音を聞ける機会は無くなった。

いくらヘッドフォンから流れていても、ライブで生の音を聞く喜びには勝てない。

そんな10年だった。

2018年5月10日。

Twitterで衝撃の文字を目にする「ELLEGARDEN復活!」

急いで公式サイトを確認すると。

懐かしいあの4人が並んでいた。

ELLEGARDEN奇跡のチケット当選!

苦戦苦闘のチケット争奪戦。

10年振りのELLEGARDENのライブ。

チケットの争奪戦は目に見えていた。僕は休めるかどうかもわからなかったが、とりあえず先行予約にベットする。

それが7月のこと。

先行は全部で2回。

1人だったので取れやすいだろう。さらに4万枚は予想されるチケットの数。

「どうにかなるだろうと思っていた」

しかし先行は2つとも落選。

なんとチケットは60万もの価格で転売されているではないか。

転売すんな!とかの怒りがくる前に、60万という価格の高騰振りに、これは一般販売されたとしても取れるかどうかわからない。

そんな不安の方がはるかに大きかった。

オープニングアクトが「ONE OK ROCK」

あかん。

思わず声が漏れた。僕は熊本人だが関西弁が出るほどに驚嘆した。

7月11日。

現代のロックバンドでは最上位の人気がある「ONE OK ROCK」のオープニングアクトが公式サイトにて発表された。

そもそもONE OK ROCKだけでもドーム埋める力あるのに、これは

「あかんやろ」

熊本人の僕が大阪弁が出るほどの衝撃。

これで一般販売も終わった。とそう思っていた。

まさかの一般販売にまさかの当選!

とりあえず挑戦はすべきだと考えたので、一般販売(抽選)にも登録した。

ONE OK ROCKのこともあったので、先行予約よりも諦めに近い感情は強くなった。

8月1日。すっかりと当選確定日を忘れていてメールチェックしていると抽選結果を示したメールがあった。

2018 08 16 1719

「えっ!」

何度も、何度もメールを見直して確認したら間違いない!

歓喜の中で感慨ふけっている間も無く「飛行機とホテルだ!」

MacBookを開いてホテルと飛行機をチェック!

お盆という時期というのもあって、ホテルと飛行機で7万。諸々込めると10万はかかる計算。

たった一つのLIVEのために10万。

逡巡は一瞬だけ。すぐに予約!

嫁には後で報告。

「いってらっしゃい。」

の声に後押しされた。

ELLEGARDENの伝説の一夜会場前。

グッズ販売だけでも長蛇の列。

当日はグッズ販売の売り切れも予想されるため、9時の物販開始よりも少し早めにホテルを出発した。

タオル2つとTシャツこれぐらい買えればいいかな。

それが甘かった。

なにのほほんとツイートしとるんだ僕は。

8時すぎくらいにスタジアムの前に着くと、予想以上の列!

という始末。距離にして7.800mはある。

ちなみに道のりでそのぐらいなので、実際には折り返しなども含めると1km以上は並んでいた。

後から知ったのだがこの日何と7000人もの人がグッズ待ちに並んだらしい。

グッズ待ちに並ぶ人

ELLEGARDENのチケットが取れなかった人もグッズ待ちにはたくさん並ぶ。

そこで悲劇が起こる。

欲しかったTシャツが売り切れる。

ZOZOマリンスタジアム前

マリンスタジアムの入り口に着くまでの3時間ちょっとこの時点でTシャツ売り切れをTwitterで知る。

物販開始から4時間。待ちにまっていたのですが残念ながら全てをゲットすることはできなかった。

フェスさながらの屋台飯!

さすが3万8000人という規模のライブ。

フェス並みに屋台が出ていた。

屋台の並び

ここだけでもかなり楽しめる!

音漏れを楽しむ観客

さらに、リハの音漏れも聞こえてくるので良いBGMの中ビールと食が進む、進む。

ライブ飯とビール 生ビール

名だたるバンドからおめでとうメッセージ。

名だたるミュージシャンや関係各所からのお祝いの花。

お祝いの花1 お祝いの花2 お祝いの花3

さすがELLEGARDEN。

ホテルで待機後いざ本番へ!

ちょっと出遅れる。

ちょっとだけ出遅れた僕は、会場入りしたのが開演の20分前。

入場用バンド

アリーナだったが、すでに満杯。

ZOZOマリンスタジアム会場内

遅れをとったのを悔やんではいられないので、できる範囲で前へと進む。

アリーナの客席からは大体真ん中あたりぐらいまで歩を進めることができた。

最初は「ONE OK ROCK」ということもあって、少し後ろめでも良いやという考えもあった。

ONE OK ROCKのオープニングアクト

ONE OK ROCKの曲は有名な曲はヘビロテはしていないが、聴いたことがあって、今回に関しても聞き馴染みのある曲が多かった。

ONE OK ROCKをあまり知らない人でも十分に楽しめたと思う。

僕は彼らのライブに行ったことはなかったけど、「なぜ彼らがこんなにも人気があるのか。」については、一瞬で理解できた。

音作りや曲のクオリティが高い、そもそもの音楽が良いってのとは別に、ステージで歌うTakaがまとっている雰囲気に吸い込まれる。

マイクの持ち方、観客をまっすぐと見つめる瞳。

ステージ上で見せる一挙手一投足が、ロックロールスターたらしめていた。

さらに腹の奥から発せられるまっすぐな声が、ONE OK ROCKというバンドの音と混ざり合って会場に広がっていく。

どの時代にもヒーローがいて、それが自分にとってハイスタやBOØWYでもない。他バンドをdisってる訳じゃないよ。それが、自分たちにはELLEGARDENなんです。

という言葉が心に響く。バンでドサ回りをしていた頃から憧れてたバンド「ELLEGARDEN」

ラストの「完全感覚ドリーマー」の盛り上がりはまた格別だった。

だけど。この後に出てくるバンドには敵わないんだ。

今日は特別な日だから。

ELLEGARDENのZOZOマリンスタジアム復活ライブ

会場の熱気が歩を前に進める。

ONE OK ROCKのオープニングアクトが終わると、前進を始める観客。

ライブ会場の雰囲気

そんな時にちょっとした違和感が僕の胸をさした。

今日が最後かもしれない。

今からある最高のライブとは真反対の悲観的な感情が心に芽生えていた。

何れにしても、今日が最後だと思って今日僕はこのライブに参加しよう。

そう考えたら、勝手に足が前の方に進む。

観客の隙間をぬって前に出る。

いつの間にかアリーナの前から3分の1程度の位置まできていた。

すでに前の方の熱気はかなり上がっていた。色々なフェスやライブに参戦してきたけど、見たことのないような熱気を帯びていた。

形容しようのない雰囲気は、その場にいる人たちにしかわからない。

10年ぶりの伝説が始まる。

舞台の大型液晶モニターに「ELLEGARDEN」の文字が登場する。

一斉に歓喜する観客。

拍手と叫び。これがこれほどまでの心地よく感じたことはない。

颯爽と現れるメンバーにさらに会場はヒートアップする。

「Supernova」の前奏が流れると、血の温度が上がるのを感じた。

10年待っていたのだこのぐらいの熱狂は当たり前なのかもしれない。

隣では180cmは超える屈強の男子が声を出して泣いていた。

そこに恥ずかしさや、奇異な目を向ける人はいない。

前奏とともに僕の足は勝手に前へと向かっていく。

周りの人の肩や腕が僕の体を押しつぶす。押し潰された圧力で僕の二酸化炭素とともに「No matter how hard I can try」という言葉が吐き出される。

手を振りながら、拳を突き立てながらはっきりと、細美武士の声がスピーカーを通して僕の耳に入ってくることに、喜び以外の感情はない。

続く「No.13」「Pizza Man」。

「ELLEGARDEN」というバンドは、10年の活動期間に5枚のフルアルバムを出している。その中の一つ一つがダイヤモンドのように輝いて魅了して止まない。

どれもが目がキラキラするような曲ばかり。

熱気が止むこともない。

細美武士の声も、生形真一のギターも、高田雄一のベースも、高橋宏貴のドラムも、観客の叫びも、汗も、突き上げる拳も、その全ての熱がZOZOマリンスタジアムの空に霧散していく。

そして静まることはない。

今日があるために過去があった。

会場外の観客にもメッセージ「会場の外にいるお前ら怪我するなよ。

そして続く「fire cracker」

僕の中で「Supernova」でも「Space Sonic」でも「高架線」でもない。

擦り切れるほど聴いたのは「fire cracker」だった。

攻撃力のあるギターのリフとともにベースとドラムのバスドラが腹に響く。イントロ、Aメロ、サビのシンプルでパワフルな構成と展開に熱い思いが重なっていく。

この時を過ごすために僕は今日まで生きてきたのかもしれない。そう思わせてくれるほどの衝撃だった。

人は今日その日を生きるために、人生を重ねていく。

過去が積み重なった先にしか今という自分はいなくて、間違いなくその場所にいた自分は「ELLEGARDEN」と、多くの観客との間に必要な一つの存在になっていた。

その後の展開は「Space Sonic」「スターフィッシュ」「Missing」「高架線」「The Autumn Song」と名曲ばかり、というより全ての曲が一線級であり、何が良く何が悪いという感情はもうそこには存在していなかった。

ライブが進むにつれて僕の体はどんどんと前に向かっていた。

それは自然だった。

大きく振り上げる腕の隙間から見える「ELLEGARDEN」に引き寄せられる感覚。

今日は人生で一番幸せになっていいよな?

細美武士の声が、僕の体の中に自然と溶け込んできた。「今日は生きてきた中で一番幸せな日になるのだろう。」という確信が生まれる。

全てが報われちゃうな。

もう何もいうことないよ。

何も言わなくても、その音の一つ一つから伝わってくるものが確かにある。

モノでもコトでもなく。

そこにあるのは「幸せ」という形も何もない感覚のようなものだけ。

そんな素敵な時間も終わりを迎えるのだから、ライブってやつの最後はいつだって残酷なんだよね。

ただ、それでも今日が幸せだったことに変わりはない。

「Red Hot」「Salamander」「ジターバグ」

に続いて最後の1曲

「虹」が会場に響く。

細美武士の声は非常に鋭くそして優しい。

積み重ねた思い出とか、音を立てて崩れたって、僕らはまた今日を記憶に変えていける。

ありがとう。

ELLEGARDENも観客も同じように繰り返し叫ぶ。

汗でずぶ濡れになった服、あざだらけになった体、突き上げた拳、酸素の薄まった会場。

その全てが明日には記憶になって、一緒に明日を歩いていく。

ELLEGARDEN伝説の一夜の後に思うこと。

全てが終わった後、ホテルまでの道のりを噛み締めて歩いた。

アンコール3曲も含め全部で24曲の贅沢なライブだった。

この音の集合体は、DVDやCDで販売されることはない。

まごうことなくその場の観客とELLEGARDENというバンドの記憶の中にしか残らないことになる。

そんな一夜だったのだ。

熊本から東京までたった一つのライブを見にいくために1000kmも移動したのだが、この世界でたった一つのライブが見れたことに感謝しかない。

あまり簡単に「伝説」という言葉を使いたくはないのだが。

このライブは間違いなく「伝説」となった。

今後の展開はまだ何もわからないが「ELLEGARDEN」にはいつまでも音を奏で続けて欲しいものだ。

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