習慣がその人の人生を決定づけることは昔から様々なところで言われてきたことですが、それでもまだこの世のほとんどの人間がそれを軽んじていると思います。
習慣が出来上がるための最初の通過点としての目安は3週間と言われています。3週間続けることができれば習慣化される確率がグッと高くなります。
そしてその習慣がその人の道を「人生」を形作るのです。
今回紹介したい本は「3週間続ければ一生が変わる」というライフハック本としては良く見るタイトルの一個です。しかしそれあくまでタイトルとしてみた場合です。
この本には端的に言うと、「人生をよりよく生きるためにはこういうことをやればいいよ。」本当の人格者というものは「こういう考えを持っているよ。」といったことが100個ほど書かれています。
他のライフハック本と一線を画すのが、その一個一個がどれも秀逸でありどれもが心の琴線に触れまくってきます。僕の読んでよかったな本の10本の指に入り込んでくる一冊です。
天職とはなにか
人生にもし点数をつけるとして自分の仕事が天職であった場合の点数は間違いなく高得点をつけるでしょう。
人はお金がなければ生きられません。(無くても生きられるすごく希少な人もいますが)そのために仕事をします。しかし、大抵の人間はその仕事が天職ではありません。
ノーベル文学賞を受賞した ジョージ・バーナード・ショーは、臨終の時にこうきかれました。
「もう一度人生を送れるとしたら、あなたは何をしますか?」
彼はじっくり考えて、深いため息とともに答えました。
「なれたかもしれないけれど、なれなかった人物になりたい」
この言葉に僕は脳天を突き動かされました。ノーベル賞を取った偉大な作家でさえ、自分の本業が天職ではなかったと言ったのですから。
僕は自分の人生は自分のためにどれだけ時間を費やすことができたか、だと思っています。
お金を稼ぐだけのつまらない仕事は自分のための時間にカウントされません。そのため、本当に心の奥底から楽しめるだけの仕事、天職を見つけたいといつでも思っています。
この天職を見つけるための行動は習慣化しておきたい思考の一つですね。
考えているより実行する
真の人格者は、正しいことをして日々送ります。1日の仕事で疲れた後は、三時間もテレビを見たりせずに、ソファから立ち上がり、子供たちに本を読んでやる勇気を持っています。寒い冬の朝、ぐずぐず寝ていたりせずに、生来の自制心を発揮してベッドから跳び起きジョギングします。行動は習慣ですから、ポジディブな行動をとればとるほど、もっとやる気になります。
自制心という言葉非常にいいですね。何か事を成し遂げる人、人生を自由に生きる人は何かしろのコントロール能力が長けている人が多いです。
例えば、時間。
「時間がない」と嘆く人には一生時間をコントロールする能力は身につかないでしょう。人格者はテレビを見たいという欲求を抑え、そのテレビを見る3時間を何かに投資します。自分のために本を読む事かもしれませんし、SNSで何か情報発信する事かもしれません。
これらは全て自制心のなせる技です。つまりコントロールする技術。
人生を変えるにはこの能力が不可欠です。
小さな事は考えない
イギリスの政治家、ベンジャミン・ディズレーリは、かつてこう言いました。
「心のなかですばらしい考えを育てるのだ。なぜなら、自分が考えている以上にすばらしい人間にはなれないのだから」
筆者はこの引用文に対して「深遠なことばです」の書いていますが、その通りですね。
自分の考え以上に自分は高いところにはいけないのです。
人ってどこかで自分に制限をかけている事が多いんです。「仕事が嫌だ」「上司が嫌だ」と言いながら、何も行動せずにいるのは「人間関係を壊すのがこわい」「仕事を失うのがこわい」と言った漠然とした不安によって自分の行動を制限しているんですよね。
これからさらに高い次元に行くには、もっと考えを広く持つ他ないんですよね。
人間関係が崩れる事、職場を離れる事、一見重要で大事な事にみえて案外大した事ではないと知る事。その考えを持つ事でもう一歩を踏み出せるんですから。
月見的(@tuki_mizu)見解
ごくごく一部ですが、僕の琴線にバンバン触れてきやがります。
ここに書かれてている全てが何の抵抗もなく習慣化されるとするならば、確かに人生は変わる事でしょう。
何かを変えたいと漠然と考えている人は、とりあえず一読して行動してみてください。
それでは、月見水太郎(@tuki_mizu)でした。