震災時の水の確保は困難を極める。
コンビニには水がない。
スーパーは開いてない。
もちろん水道は出ない。
当たり前のように湧き出ていた水は影も形もない状況だ、この記事を執筆時点で地震発生から11日目であるが、まだ家の水は出ない。
今回僕は熊本地震を体験した中で「水」というものがいかに大事かに気づかされた。震災時に何をすべきかを踏まえ、水に対しての心構えについてご紹介したい。
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ペットボトル飲料
震災初日のコンビニはもう人が溢れかえっている。それはそれは多い。もし中に入って買える余裕があれば買っておくのも手かもしれないが、僕は自販機をお勧めする。
これは停電していないことが前提になるのだが、自販機は車を走らせればどこにでもある。僕はコンビニで買うことを諦め、自販機を利用して10本程度水なりお茶を買い貯めた。
食べ物も重要なのだが、水はそれ以上に大事だ。
水分の摂取させできれば人間はなかなか死なない。
特にペットボトルは保存にも最適だし確保しておくことは重要だ。
ちなみに二日目以降になるとコンビニの中はほぼ食料も飲料も空っぽになる。しかし、面白いことに甘ったるいジュース類などは結構最後の方まで残っていることが多い。(カルピスやコーラ等)
やはりみんな水やお茶などを先に求めるのだろう。
トイレに関して
家の水道をひねっても水が一滴も出ない、そんな状況がそんなに被害がひどくない地域でも2週間程度の断水に陥ることもある。
必然的にトイレの水が流れないということだ。
これが案外辛い。
いや、非常に辛い。
自分の思ったタイミングでトイレに行けないことがこれだけ辛いことなのかと理解した。
さて、文句を言ってもしょうがないのでどのように対応したかを記しておこう。
お風呂を貯めておくこと結構大事だよ。
これ!よく言われる方法だが、取り合えず貯めとけ。これだけは本当やっておいて良かったと感じている。
マンションなど屋上などに貯水層がある場合は水の供給がストップしてもたまっている分の水は出る。驚くほど出る。
つまり震災時は震災後の数日よりも震災当日の方が水の確保が簡単なのである。
問題はそれに安心して水の確保を怠ることである。
実際僕の家も当日、2日目までは水が出た。しかし、それから2週間ほどはほとんど水の出ない生活が続いている。(記事執筆中も断水中)
つまり最初の貯水層の水をお風呂に貯めておくことが必要になる。
夫婦二人でお風呂の水を一杯に貯めておくと2週間ぐらいのトイレ排水は可能だ。
しかし、1週間を過ぎると水自体が腐ってくる可能性がある。そのため次亜塩素酸ナトリウムなどの消毒液を撒いておいて防臭することをお勧めする。
改めて繰り返しておくが、震災初期に必ずお風呂に水を貯めておけ。
これかなり大事。
避難所以外での水の確保。
震災も2.3日目ともなると各地域にそれぞれの避難所が設けられる。
基本的に行政が設置した避難所では水の配給が行われるのだが、かなりの列を待つことになる。もちろんそれで水を確保する方法もあるのだが、僕は違う方法で水をゲットできたのでその方法をご紹介しておく。
マンションの散水栓の解放。

image by ドクター住まい 給排水設備 散水栓
こんなかんじのやつ。普段はつかわないんだけど、会社から「トイレ排水に利用してください」と蛇口がいつでも使えるように入り口に設置されていた。ありがたいことだ。
ツイッターの情報活用。
この被災時にツイッターのありがたみに何度助けられたことか。
やはり最速の情報拡散力を持つツイッターは素晴らしいコンテンツだ。
どんどん情報が回ってくる。
「◯◯公園水出ます!」とか「うちの井戸水使ってください。」などと助け合いツイートで溢れている。
特に震災直後はお風呂に入れない人が続出なので、「◯◯温泉は何時間待ちですが入れます。」なんかの温泉開店ツイートは非常に助かった。
月見的(@tuki_mizu)見解
震災時の水の確保は非常に大事。
これは書いてないが、ある程度被災地域から遠方まで遠出すればスーパーやコンビニの品揃えも違い、水やお茶も買えることがある。
ツイッターでの話もそうだが、いかなる時も情報というのは有用でいかに情報をキャッチできる状況を作るかが重要だ。
まずはお風呂に水。自販機でペットボトル。そして様々な場所での水の確保をするための情報を収集。この三点を意識することが大事である。
震災は誰の前にも現れる。
それでは、月見水太郎(@tuki_mizu)でした。