だから今回は、看護師国家試験で90%以上の正答率で合格した僕が、実際にやっていた勉強方法をご紹介するよ!
この記事を検索した方の大抵が看護学生だということを前提に、本記事では試験の概要や合格基準のくわしいお話はなしとします。
まだまだ国試の勉強は初心者、初めてという人はこちらの「9割の人が合格するという事実!看護師資格試験に向けての最初の心構え。 」の記事から心構えをどうぞ。
看護師国家試験は必須問題を除くと、一般問題の正答率がいかほどかが重要になってきます。
何点で合格する?という明確なラインはありません。
しかし、一般問題、状況設定問題正解率が90%取れていれば落ちる年はないことは、今までの結果から明白となっています。
看護師の国家試験問題はそう難しくはありません。しかし勉強しなければ通らないのもまた事実です。
今回は、看護師国家試験の勉強方法がわからないという方ために、効率の良い国家試験対策について実際にやっていた看護師国家試験ついてご紹介します。
スポンサードリンク
テキストは問題集だけで充分。問題集は最良の教科書です。
看護師国家試験対策のテキストは、大きく分けて2つあります。
普段、学校で使うような文字が羅列してあって、大事なところが赤字や太字になっているテキストと問題集が中心になったテキストです。
・学校の教科書のようなテキスト
・問題集中心のテキスト
テキストの購入場所は街の本屋さんでも良いですし、Amazonや楽天でも手軽に購入できます。
そのうち僕の場合は、1番問題数が多くそして一番大切なのが、解説が1問1問しっかり書いてあるテキストを選びました。
ただ解説が無く、問題と答えが書いてあるだけのテキストはおすすめはしません。
国家試験対策の勉強解説が国家試験対策には重要なのです。
メヂカルフレンド社から販売されているものは、有名どころですね。
こちらのテキストは、過去8年分とプラスで予想問題が付いています。
その問題数は、1000問以上!なるべく多くの問題に触れられる方が理想的なのでおすすめです。
問題は様々なタイプを数多くこなすことが大切です。
そのため、問題の数が多い方がおすすめできます。
スポンサードリンク
過去問題とオリジナル問題だとどちらがいい?
これは断然過去問題です。
全く同じ問題がでるわけではないのに過去問でいいの?という疑問もあるでしょう。
だけど、今回ご紹介する方法だと過去問さえあれば効率的に勉強できるんです。
問題集は、市販のものだと「クエスチョンバンク」が「看護師国家試験問題 解答・解説」有名です。
この2つは問題集と解説がしっかりとついていて、普通の本屋さんにも置いてある頻度が高いテキストです。
どちらか一つしか購入できない場合は、友達で別々でシェアしてもいいよね。
自分で購入する分もあるでしょうが、友達とシェアしあって問題を数多くこなすことも重要です。
テストに慣れるという意味も含めて何回も何回も解いていいと思います。
看護師国家試験の効率良い勉強方法・ポイント。
例を1問あげて僕の勉強方法をご紹介します。
次の問題を解いてみてください。
問 脱水で低下するのはどれか。
1. 中心静脈圧
2. レニン分泌量
3. 血清総蛋白量
4. ヘモグロビン濃度
仮にこんな問題あったとします。答えは「1」です。
しかし、あなたはここで間違った「3」を選択したとします。間違ったあなたは、この問題に対してどのように対応していますか?
ここで点数が思うように取れない人の脳はこうです。
答えを確認し、「脱水で低下するのは中心静脈圧かー。なるほど。」などと頭の中で考えながら、次の問題を解き始めるか、他の勉強に移っているはずです。
答えもしくは知識が頭に入っていない人は、大抵このような感じで問題集を進めてしまいます。
なぜなら、この解き方で仮に正解が記憶に定着していれば同じ問題は解けるでしょう。しかし、解けるのは同じ問題に限るのです。
例えば問が「次には増加するのはどれでしょうか?」と変化した場合、さらに選択肢も全然別のものに変わっていたとします。
するとたちまちこの問題は解けなくなってしまうのです。
そのため、行うべきはすべての選択肢の解説をしっかりと吟味することなんです。
解説はすべての選択肢を一つ一つ吟味する。
先ほどの問いの1つ1つの解説を書いてみます。
1. 中心静脈圧
→循環血液量が減少するので中心静脈を流れる血流も減少=中心静脈圧は下がる。2. レニン分泌量
→血圧低下によって、腎からのレニン分泌量が増加する。3. 血清総蛋白量
→血中の水分が減少することで血液は濃縮=血清総蛋白量やヘモグロビン濃度は見かけ上増加する。4. ヘモグロビン濃度
→血中の水分が減少→血液は濃縮されるので、血清総蛋白量やヘモグロビン濃度は見かけ上増加する。
一覧で並べるとこんな感じです。
これだけ見ても、解説には様々な情報があることがわかります。
まず1の正解から見ていきますと、「循環血液量が減少するので」と記載がありますね。
つまり、脱水になると循環血液量が減少するのです。
つまりこれを理解していると例え問が、「脱水が起こるときは循環血流量は増加する。」◯か×か、という全然別の問題に置き換わったとしても答えることができます。
またはこんな感じでも、「循環血液量が減少すると中心静脈圧は上昇する。」
これもまた×ですよね。
とこのように解説を1個1個吟味することで、さっきは「脱水が起こる→レニンが減少する」という1つの知識しか得られなかったのに対し、
問の先にある解説しっかりと理解することで、複数の知識を得ることができます。
この対応力が重要になります。
これは1粒で2度美味しい作戦なんです!
2度どころかこの問題を解説まで理解できると10度以上美味しい思いができます。
効率良く勉強するために、知識のツリーを作る。
このやり方の良い点は、未来永劫使えるという点です。
看護師の国家試験は基本的には正・誤を問う問題です。
しかし、これがもし将来的に記述式の問題になったとしましょう。
そうなった場合でもこの勉強のやり方で理解しておけば解けます。
答え丸暗記しているだけでは対応力に欠け、問題の傾向が複雑化している昨今では解けないことも往々にしてあるでしょう。
その点僕の勧める勉強法は、柔軟に対応可能です。
イメージとしては、過去問題を中心に知識のツリーを作る感覚です。
1問に対して4つの問いがあるとします。そこの先の解説には、枝葉のように知識が詰まっています。
なので、1つ1つの解説を吟味することが大切なんです!
看護師国家試験と正答率90%のボーダー目標について。
冒頭でも話しましたが、看護師国家試験は相対的な結果によって点数が決まります。
必修の50問を除くと、一般と状況設定は毎年60%後半ぐらいの正答率が合格のボーダーラインとなっています。
あくまでも目安ですが、70%の後半ぐらいの点数があれば大体毎合格できることになります。
つまり、90%というのはかなりオーバーな点数であり、実際のところそこまで点数を取る必要はないです。
しかし、最初から目標を高くしておくと、ちょっと誤差が出ても合格できる点数に到達できるので、僕は最初から8割や9割のラインに目標を持って行くことをおすすめします。
ちなみに私は、100%を目標にして看護師国家試験に望んでいました。w
まぁ無理でしたが…。
国試対策にオススメのテキスト
おすすめの問題集については、いくつかご紹介しておきます。
基本的には問題集+解説集というタイプのテキストで、先ほどご紹介した勉強がやりやすいものとなっています。
メヂカルフレンド社テキスト。
メジカルフレンド社と医学書院という会社が、多くの看護学校で採用されている教科書を作っています。これらの教科書の範囲から看護師国家試験は作られます。
そのため、メジカルフレンド社のテキストは抑えておきたいところです。
レビューブックとクエスチョンバンク。
レビューブックは、過去問題に出てきたところを正分(正しい答えの文章)に直して、まとめてありますので、ある意味解説書と問題を綺麗にまとめた一冊とも言えます。
クエスチョンバンクは、レビューブックと対になるテキストです。
こちらは過去問題と解説が分かれています。
レビューブックとクエスチョンバンクは、目次や構成が一緒になっているので、同時に開きながらインプットとアウトプットを効率的に行えるのが特徴です。
看護師国家試験が終わった後のテキストは?
無事看護師国家試験が終わり、使わなくなったテキストや教科書って勿体無いですよね。
僕も正直看護学校を卒業してから、10年程たちますが、現場で教科書やテキスト、問題集が必要になったことはほとんどありません。
ですので、もう使わないなと思ったら「メディカルマイスター」なんかで買取してもらうといいですよ。
もちろん自分で取っときたい人はいいですが、譲る後輩もいないなら買い取ってもらうのもありです。買い取られた専門書はまた次に必要な人へと渡るわけですし、こういうリサイクルもありかと。
ご興味のある方はお試しあれ。
看護師の就職のこと考えていますか?
国試のあとは就職が待っています。
国試に集中するあまり、働き始める病院の就職活動がおろそかになってしまってう人も多いです。病院は数ありますし、早目に就職活動しておくことをおすすめします。
特に正看護師浪人だった方や准看護師を持っている人で、正看護師とったら新しい病院に行きたい!と思っている人は、しっかりと病院を選択できるようにツールを駆使した方がいいです。
国家試験浪人の方も新卒の方も、病院は早めに決めておかないと後で苦労します。「看護のお仕事」なんかは全国規模のサイトなどで数多い情報の中から病院を決められるので便利です。
登録しておくと全国の色々な求人情報が見られます。また、看護のお仕事には転職のサポートをしてくれるプロが常駐していて、わからないことや転職のお手伝いをしてくれます。
登録などは無料なので、ぜひお試しあれ。
看護師国家試験は肩肘張らずにやるべきことをやる。
看護師の国家試験は一大イベントです。
看護師として勉強を重ねてきたすべてがここで水の泡になり、1年を棒に振ることだってあるわけですから。
1年のロスって大きいですよ。
とはいえ、毎年90%ぐらいの合格率を誇っている看護師国家資格です。
よほどの手抜きをしない限りは、落ちる可能性は低いと思います。
下から10%に入らない努力をすれば良いのです。
今回の方法が全ての人に向いているわけではありませんが、勉強に伸び悩んでいる方、不安がある方の参考に少しでもなればと思います。
ぜひ一度お試しあれ。
それでは、月見水太郎(@nasuda_sensei)でした。
Twitterで質問などを受け付けております。よろしければフォローのもと、DMやリプライなどで気軽に質問どうぞ!
よくある質問は「看護師国家試験対策に対する質問・問題点に答えてみたよ。」にまとめてありますので、こちらも合わせてどうぞ。