病院の看護師不足というものはもう何年も叫ばれていて、看護師の確保に四苦八苦している病院は多いと思います。
僕が思うに働きたい看護師というのは実在するんですが、看護師の働き方のニーズと病院の考え方とにズレがあるからうまくいかないのです。
単純に給料をあげれば看護師が来てくれる。そんな間違った考え方のまま求人票を出し続けても看護師は病院にやってきてはくれません。
現役看護師ブロガーの僕がこうしたら看護師は雇用できるよってところをポイントを押さえてご紹介します。
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休みを取れるが有利になる。
お金をもちろん高いに越したことはありません。ただしこれが一番のニーズでは無くなって来ていることを理解しないと看護師は雇用できません。
僕の周りで働いている看護師さんの中で、向上心が強く上を目指して評価を高めようとする「意識高い系」の看護師というのは少数で、なるべくシンプルに仕事をこなし、早く家に帰りたいという人が多くなっている印象です。
つまり、給料が高い、けど残業や回りくどくめんどくさい管理業務など仕事が煩雑なものは嫌わます。
雇用側はたくさんの休みを働いてもらえる看護師に用意する必要があります。
多くの看護師は月にどのぐらい働き、どのぐらい休めるのかを考えてどこで仕事をするのかを選びます。
なので固定の休みを増やすこともそうですが、有給や夏、冬の長期休暇など休める環境を作ることが重要です。
僕もそうですが、給料がいくらで高い!という印象よりも、月にこれだけ休める!年末年始に長期に休暇が取れる!有給がちゃんと取れる!という情報が書いてある方が魅力的です。
働く時間は少なく柔らかく。
残業代がしっかりともらえるということも重要ですが、そんなことよりも定時で帰ることができるという方が何倍も魅力的です。
実質残業時間が週に1、2時間以下です!と表記し、実際に帰れる職場だということを喧伝する方が、看護師が来てくれる確率は高いと思います。
はっきり言ってそれは無理!という病院には看護師は来てくれません。お金をよりも時間を大切にする感性の持ち主の方が今は多いのです。
お金<時間という感覚を雇用側も意識しないといけません。
残業がどうしてもついてくるような職場であれば、残業分を時間消化やフレックスみたいに変換できるような、柔らかい働き方ができるのも魅力です。
医療の現場ではどうしても不測の事態というものがやって来ます。そのため帰れる時に帰ることができる環境づくりは、働く側としても魅力なのです。
なんども言いますが、福利厚生やお金ばかりがニーズではありません。
勉強会や研修へは自由参加。
医療業界に入ると一生勉強だと言われます。確かにめまぐるしく変わる医療の知識や技術は日々勉強していくことが必要かもしれません。
しかし、それに固執するあまり、規定の時間外に行われる勉強会や研修などに無理やり参加させるような病院には勤めたいと思う人は少ないでしょう。
あくまでも勉強は就業時間内であり、できれば選択制にして任意での参加ができる環境がいいでしょう。
これは持論ですが、自らが奮い立って知識を学ぼうと思わない限り、いくら勉強会や研修に参加しても意味がありません。
そういう意味でも強制参加の勉強会などは不毛なんですよね。
これらをちゃんと求人票に記載する。
今まで紹介して来た内容をちゃんとやれている病院で看護師が来ないという状況にあるのなら、それはPRする能力が低いのかもしれません。
転生エージェントなどを使って病院を探してもらう場合に求人票などで求人内容が確認できますが、その内容はちゃんと充実し記載されているでしょうか?
残業時間なら実際にどの程度あるのか、今までの休みを取った実績は、残業の扱いはどうなるのかなど細かく記載した方がいいです。
年間休日とかではなく、週にどのくらい休めるのかとか、夜勤の実際の回数や働き方など具体的に書いてあることで、求職者の興味を引きます。
ちゃんと環境づくりをしているが、求職者がこないというところはプロモーションのやり方を見直すことが必要かと思います。
面接時には雇用側からちゃんと説明するのも一つの方法です。
案外この辺は曖昧なまま契約まで進むことがありますので、できること、できないことをしっかりと伝えることで求職者は安心し、メリットを感じて雇用契約を結べます。
まとめ・最後に言えること。
看護師が来る病院になるにはお金ではなく時間のニーズに答えれるようになることが大切です。
現代の生き方の特徴でもありますが、人はお金よりも時間を大切にするようになりました。
多様な生き方、働き方ができる今、給料だけを充実させても人は興味を示しません。働き方や時間に答える求人内容を意識することが大切です。
看護師がこない!と嘆いている病院経営者や人事の皆様是非一度お試しあれ。
それでは、月見水太郎(@tuki_mizu)でした。