はてな匿名ダイアリーで「もう二度と看護師はしない。二度と正社員で働きたくない。」というエントリーが賑わってますね。
ネットって問題を即時提起・発信できるのがいいですよねー。
しかもはてなだと匿名で、波に乗ればかなりの人たちに発信できます。
それはさておき、こういうブラックな環境が普通に存在するのが医療・看護の世界なんです。
現役看護師ブロガーの僕も一つものを申しておきます。
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潜在看護師60万人!
潜在看護師という言葉があります。端的に言えば、資格持っているけど働いていないよ、という人達なんですが、なんと60万人ぐらいいると言われています。
有資格者数から実際に働いている看護師の数を引けばいいから、結構わかりやすい数字なので実際に近い数値なのだと勝手に思っています。
僕は看護師を初めて10年経たないぐらいなんですが、すでに同期の人で看護師をやめて看護師に復帰せず別の仕事をしている人はたくさんいます。
そんな人たちに話を聞くと「責任に対する対価が低い。」という理由が多いです。
看護師って給料高いというイメージもあると思いますが、案外給料って上がっていかないし、似たような給料で年数経てば後輩の指導だったり、管理業務なども増えてくるのでどんどんと割に合わなくなっていきます。
その上病院によってはサービス残業が腐るようにあります。
僕の知り合いの病院は最初の1年間勉強と称して10時まで残ろうが、11時まで残ろうが残業代が出ません。定時5時半ですよ。
鬼ですよね。
つまりいくら給料が高くてもそのほかのデメリットも沢山あるので、相対的に見たら労働対価が低いと思う人が多いんですよ。
そういう劣悪な環境を体験している人たちが復職したくないという思考になるのは当たり前とも言えます。
看護師は有給が取れない?
これはひどいですね。
退職するまで希望有給なんか使わせてくれたことなかった。3月いっぱいで退職させてほしいっていっても、「新人指導で人手がたらない」とか意味不明な理由で退職させてくれなかった。
新人も夏くらいにはある程度一人立ちするだろうから、それを目途に師長に退職希望の話をしたら、
「でも有給は使わせられないから。」だって。
こういうことを普通に管理職者が吐くのだから、その病院がおかしいのでしょうね。ある種の洗脳です。匿名の方は辞められて正解ですね。
退職時に限らず有給を使えない職場というものは多いです。幸い僕の働いている病院では問題なく使えますので気にならないですが、いざ使えないということを想像すると「働く価値はないな。」と思います。
看護師の求職に対するニーズは「お金」→「時間」にシフトしているのに病院は全くそこを意識できていない。
医療の現場って倫理がすごく問われるので当たり前に残業して、それが「患者のため」「医療のため」などという感覚ができてしまっています。
もちろん患者の急変やエマージェンシーで残ることはしょうがないと思います。
しかし、それと看護師が休みを取ることができないことは何の関係もありません。むしろ質の高い医療や看護を提供したいなら「休み」はちゃんと与えるべきです。
看護師不足?医師不足?それは全て病院が招いているんですよね。
看護師不足が深刻、などというニュースはよく聞きますが、潜在看護師60万人いるんですよ。
つまり不足を招いている原因は、病院が看護師に対するニーズにちゃんと答えられて無いからです。
病院は看護師に本気できて欲しいのであれば福利厚生や労働環境を見直すしかないと思います。
賞与も減らして、何あほみたいに金かけて求人ばっかだしてんの?
人材大事にしないから人が定着しないだけだろお前ら幹部あほ。
離職率数字にしてみてみろ。匿名で労働環境アンケートとってみろ。改善点がクソほど出るわ。
改善したら離職率絶対下がるわ。
職員の声を聞けない職場は全部つぶれればいいのに。
正論すぎてもう何もいうことないですねw
求人などを含めてコストが一番かからない方法は看護師に定着してもらことなんですよね。
だから求人で呼ぶのはいいけど、離職率を下げなきゃどうにもならない。
転職エージェントとかを使えばもしかしたら看護師はくるかもしれませんが、そこにかかるリソース半端じゃないでしょ。
看護師の世界でも三ヶ月も経たないうちに辞めちゃう人がいます。そんな人に対して「石の上にも3年」ってことば知らないのかな?という人がいますが、
完全にアホですね。
自分たちが劣悪で働きにくい環境を作っておきながら「何で辞めるんだろう?」と本気で思ってるんですよ。
自分で凸凹な道を作っておきながら、そこを通る人が凸凹の道を避けて通るのを見て「何で避けるんだろう?」と思っている人は多分「アホ」ですよね。
病院というのはかなり人や物を管理する能力が低い業種だと思います。
看護師の責任と重圧。
看護師の責任は重いからね、
医療裁判なっても知らないからね、
でも休みあげないからね、
サービス残業してね、
賞与さげるからね、
って、死ねって言われてるに等しい。ほんとにあちこち体も悪くなった。
看護師無理。続けれないわ。
実は裁判も今は対病院ではなく対人になっていて、看護師個人が責任を取らされることもあります。
それに対する保険もあるのですが、病院によっては「勝手に個人で入ってね。」というスタンスのところが多いです。
責任ばかりが積み上がって、給料もない、休みもない、だけどリスクは高い、という職業が人気になるわけありません。
もう2度とやりたくないと思われてもしょうがないのです。
なので優秀な看護師さんはどんどん転職しましょう。
僕は、現役の看護師ですが、同じ病院で一生働こうとは思っていません。
ブログの収益などもありますし、看護師+の働き方ができると思います。「「副業」ではなく「複業」という働き方を強くおすすめする理由!現代の働き方のスタンダードになる。」
もしこういう働き方がまだできない、という人は、とりあえずガンガン転職しましょう。正直いまの時代一つの病院にこだわる方がリスクだと思います。
変に長く同じ場所に止まりすぎて、転職しにくくなるのは馬鹿らしいです。
今は、ネットで簡単に病院の求人情報を検索できます。自分に働きやすい職場は絶対何処かにあります。
「求人アンテナ」や「看護のお仕事」あたりは全国の求人が多く載っている、転職サイトで情報も多いと思います。
気になる方はお試しあれ。
まとめ・最後に言えること。
僕は将来、看護師として働くにしても一つの病院に固執するのではなく、色々な病院をまたにかけて働くような柔軟さが必要になると思っています。
本気で働き方を考えていかないといけない時代になってきましたが、「看護師」ももちろんその一つです。
自分の人生をもっと大切に生きましょう。
それでは、月見水太郎(@tuki_mizu)でした。
看護師の働き方に関する記事は色々と書いています。気になるかたはこちらもどうぞ。